はじめに:夫の実家敷地に家を建てるという選択
「夫の実家の敷地に家を建てることになったんです」と話すと、多くの人から「えらいね」「よく決心したね」と言われます。ですが、正直なところ、私はそんなに立派な人間ではありません。(笑)結婚して18年、いつかは…と覚悟のようなものはあったかもしれませんが、心のどこかでは必死に抵抗していたのです。
「よく決心したね」と言われるけれど、本音は複雑だった
義母、義姉、甥っ子…関係する人が多いほど気をつかう場面も増えます。「簡単にはいかないよね」という気持ちが底辺にずっとありました。それでも夫が動き出し、私の亡き実父の知人に相談したことをきっかけに、一気に下見・打ち合わせ・契約まで動き始めました。
夫の行動で一気に進んだ家づくり計画
まるで急流に乗せられたようなスピード感でしたが、私は心のどこかで“少しでも自分たちの暮らしやすさを守りたい”という気持ちを抱えたままでした。
私がこっそり伝えた“距離を保つためのお願い”
最初の打ち合わせの時、誰もいないタイミングを見計らい、工務店さんにこっそり伝えました。
「義母たちが住む離れとは、なるべく距離を空けてください。玄関も近づけないでほしいです」と。
この一言が、私にとっての大きな「抵抗」であり「希望」でした。
工務店さんが察してくれた心の声
その瞬間から、工務店さんは何かと私に気を配ってくれるようになりました。
象徴的だったのが「勝手口」問題。
夫は「勝手口は絶対ほしい」と主張していましたが、私は勝手口から義母や親戚が気軽に入ってくる姿が容易に想像できて、どうしても気が進みませんでした。
そんな時、工務店さんがやんわりと
「泥棒が勝手口から侵入するケースは実は多いんですよ」
と説明してくれたのです。
結果、勝手口の採用は見送りに。私の心の負担がスッと軽くなった瞬間でした。
勝手口問題に学んだ「暮らしやすさは人それぞれ」
家づくりには“正解”がありません。暮らす人の価値観や、生活スタイルによって優先順位は変わります。
家族との距離感だって、誰もが同じではありません。
私にとっては “適度な距離” が、安心して暮らすための大切な要素でした。
住所を分ける提案までしてくれた工務店さん
工務店さんは、離れと新築の住所を別にできるよう手続きまで検討してくれています。それによって建築許可に時間がかかることもありますが、それでも「暮らしやすさのために必要なことはやりましょう」と寄り添ってくださる姿勢に、本当に救われました。
まとめ:暮らしやすさを最初に整えることが、家づくりの成功につながる
家は、建ててからの暮らしがすべてです。
間取りや動線だけでなく、家族との距離感も含めて“自分たちにとっての暮らしやすさ”を整えることが大切だと実感しています。
まだ家づくりは続きますが、親身になってくれる工務店さんと出会えたことは、私たちにとって大きな安心材料になりました。これからも、一つひとつ納得しながら、心地よい暮らしを目指して進めていきたいと思います。


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